あなたが、生きてきたことを否定しない。
想いも。
欲望も。
本能も。
そのすべてを受け入れ、
共に生きる者たち。
——それがルードである。
◆ とは
ルードとは、本能と快楽を力へと変換する獣人種である。
通常の獣人とは異なる特性を持つ、
独立した種族として広く認識されている。
その起源については現在も諸説存在する。
古い伝承では、
強力なサキュバスやインキュバスの血統から生まれたと語られているが、
その真偽は明らかになっていない。
また現在確認されている全てのは、
何らかの形での系譜へ連なっているとも考えられている。
それが血縁によるものなのか。
能力の継承なのか。
あるいは、
別の繋がりによるものなのか。
その答えを知る者はいない。
確かなのは、
彼らが通常の獣人とは異なる特性を持ち、
独自の文化と価値観、
そして社会を築いているという事実だけである。
◆ 呼称について
外界では、
「淫獣族」
という名称で呼ばれることが多い。
一方、彼ら自身は自らを
「ルード(Lewd)」
と呼ぶ。
これは単なる種族名ではない。
夜を愛し。
欲望を恥じず。
本能を受け入れ。
快楽を肯定する。
その生き方そのものを表す言葉である。
◆ 外見的特徴

は獣種や性別を問わず、
共通した特徴を持つ。
- 黒い体毛
- 金色の瞳
例外として、
白や銀の体毛を持つ個体や、
黒い結膜を備える個体も確認されている。
しかし、
これらによる能力差は現在まで確認されていない。
多くのは、
優れた肉体と整った容姿を備える。
染色などによって外見を変える者も存在するが、
自らの種族性を大切にする文化から、
大きく姿を変える例は少ない。

また、
人型に近い体躯を持つ個体も一定数存在する。
主な特徴は、
- 人型に近い体格や顔立ち
- 獣耳と尾を持つ
- 鼻や口元などに獣性を残す個体もいる
- 褐色の肌
- 黒い髪・耳・尾
- 金色の瞳
である。
これらはあくまで外見上の個体差であり、
種族内で特別な分類や能力差を意味するものではない。
◆ 能力特性
ルードは、快楽・欲望・衝動に関わる事象へ干渉する能力を持つ。
対象となるのは、
性欲や快楽だけではない。
食欲。
創作意欲。
探究心。
闘争心。
達成感。
生命が抱く様々な衝動そのものへ干渉することができる。
ただしその力は、
本人が強い充足や快楽を得るほど高まっていく。
そのため、
性癖や嗜好は単なる趣味ではない。
にとっては、
自らの力を育み、
個性を磨き、
をらせるための重要な触媒でもある。
◆ 体液・体臭
ルードの体内で生成される物質には、ソリウス因子が宿っている。
因子とは、
そのものではなく、
と高い親和性を持つ生命情報である。
この因子は、
- 血液
- 唾液
- 汗
- 精液
- 愛液
などの体液だけでなく体臭にも含まれている。
その作用は個体によって異なるが、
主に、
- 発情作用
- 快楽増幅
- 共鳴促進
- 中毒性・依存性
などの特性を持つ。
これらは単なる性的作用ではない。
互いの感情や生命活動を共鳴させ、
の循環を促すための生命現象でもある。
因子の濃度や放出量には個体差が存在する。
また成熟したの多くは、
体臭や体液に含まれる因子を、
ある程度任意に調整することができる。
日常生活では穏やかな濃度に保たれていることがほとんどだが、
求愛や親密な時間、
あるいはを行う際には、
意図的に濃度を高める者も少なくない。
制御能力は経験によって向上し、
長く生きる個体ほど精密な制御が可能になる。
は、
その技術において現存するの中でも最高水準にあると伝えられている。
幼少期には制御が安定しない個体も存在する。
そのため、
年長者や家族から体臭や体液の扱い方、
そして他者との距離感について教えを受けながら成長していく。
なお、
因子はだけでなく、
生殖や血統継承にも重要な役割を担う生命情報である。
◆ 関連項目:芳香体質と体液特性
◆ ()
ルードは、外域の存在を新たな同胞として迎え入れることができる。
とは、
外域の存在がの循環へ共鳴し、
この世界で生きることを自ら選んだ時に起こる、
存在位相の変化である。
これは感染や侵食ではない。
との共鳴によって、
存在そのものが世界の循環へ同調していく生命現象として理解されている。
◆ 成立条件
には、以下の条件が必要となる。
- 本人の意思
- との十分な共鳴
- の循環への参加
- 世界との受容関係
これらは一つだけで成立するものではない。
生命。
感情。
環境。
循環。
その全てが響き合った時、初めては完成する。
◆ 因子との関係
の体臭や体液に含まれる因子は、
を穏やかに補助する生命的触媒として働く。
特に、
性交は生命・感情・が最も深く重なり合う行為であり、
が最も安定しやすい方法の一つとされている。
しかし、
因子そのものに、
強制的にさせる力は存在しない。
十分な共鳴や本人の意思が伴わなければ、
体内へ取り込まれた因子は自然に循環へ還り、
位相変化は起こらない。
◆ 後
が完了すると、
元となった獣種、
人格、
記憶は基本的に受け継がれる。
一方で、
との共鳴によって、
価値観や感受性が穏やかに変化することがある。
他者との繋がりをより大切に感じたり、
創造への喜びが深まったり、
循環へ自然に参加したいという想いが芽生える個体も少なくない。
これは人格を書き換えるものではなく、
新しい世界で育まれる自然な変化として理解されている。
◆ 外域との交流
外域からを訪れる者は、
の文化や価値観について、
事前に十分な説明を受けたうえで迎え入れられる。
そのため、
体臭や体液に因子が含まれることや、
性交を含む親密な交流が文化の一部であることも理解したうえで、
それぞれが自身の意思によって関わり方を選択している。
これが、
現在のにおける基本的な考え方である。
一方で長い歴史の中には、
十分な説明を行わず、
性欲のままに他者を襲い、
因子やを悪用して、
強引にさせようとした個体も存在した。
また、快楽のみを目的として、
他者を取り込み、吸収しようとした危険な個体も記録されている。
これらは、
文化そのものではない。
文化や思想から逸脱した、
一部個体による行為として現在も語り継がれている。
◆ (特異個体)

ルード全体を統べる王。
正式称号は、
ノクティヴァル・レクス(Noctivar Rex)
通り名は、
ヴァル。
長い年月を生き続ける特異個体であり、
現在の社会を築いた中心人物でもある。
年齢も寿命も判明していない。
古い文献には複数の名が記されているが、
そのほとんどは伝承として扱われている。
外界では、
その姿から
「淫馬王」
と呼ばれることもある。
漆黒のフリージアン馬のの姿を持ち、
均整の取れた美しい肉体と圧倒的な存在感を備える。
親しみやすく豪快な一面を持ちながらも、
誰よりも民を想い、
長い年月をかけて現在のを築き上げた。
彼は支配者ではない。
力で従わせる王でもない。
民の中心に立ち、
共に笑い、
共に悩み、
共に歩み続ける。
その存在そのものが、
という世界の重力となっている。
長い年月を生き続けた結果、
は
「あらゆる事象に快楽を見出す力」
を獲得した。
生命。
創造。
文化。
芸術。
戦い。
食事。
恋愛。
日常。
あらゆる衝動へ共鳴し、
その力へ干渉できるとされる。
また、
への理解は全の中でも群を抜いており、
体臭や体液に含まれる因子の制御能力も、
現存するの中で最高水準に達しているという。
◆ 関連項目:永夜王
◆ (永夜世界)
は、
たちが暮らす永夜の世界である。
外界では、
「淫獣界」
と呼ばれることもあるが、
それは外部から見た呼称に過ぎない。
後天的に加わった者も多いため、
- 科学
- 魔法
- 陰陽道
- 妖術
など、
多様な文化や技術体系が共存している。
都市景観も様々であり、
幻想文明都市。
灯籠と桜の街、。
砂漠王朝都市。
それぞれ異なる文化を育みながら、
一つの世界として循環している。
は存在する。
しかし、
厳格な身分制度は存在しない。
役割に貴賤はなく、
誰もが自らの在り方によって世界へ参加している。
社会は、
の循環。
互いへの信頼。
そして、
役割文化によって支えられている。
欲望を否定しない。
本能を抑圧しない。
感情を受け入れる。
創造を楽しむ。
互いを尊重しながら、
共に循環を育んでいく。
それこそがという世界の本質である。
LEWD BEAST TRIBE