LEWD BEAST TRIBE

OFFICIAL STORY

「おかえり。」

一編の夜詩。ましろ

「ましろとは誰か。」

ましろは、戦うことを望む者ではない。

けれど、愛した者たちの居場所が奪われるなら、その前に立つ。

その剣は憎しみのためではなく、「おかえり」と言える明日を守るためにある。

ましろは、痛みを知らないから優しいのではない。

痛みを知っているから、誰かに同じ痛みを味わわせたくない。

「もう二度と、大切な人を独りにしたくない。」

「あなたが、生きてきたことを否定しない世界。」

「ここでは、誰かのためだけに生きなくてもいい。」

「強くなれなかった人も、そのまま生きていい世界。」

ましろは、傷つかない英雄ではない。

怖さを知っている。痛みも知っている。失うことも知っている。

それでも、誰かの前に立つことを選ぶ。

「守る」だけで終わらせない。

守った人に、『おかえり』と言える場所まで残す。

「もう誰にも、一人で全部を背負わせたくない。」

声は静かだった。

夜風に溶けるくらい穏やかだった。

けれど、その一言には不思議な重みがあった。

きっと、この声は一度も泣かなかったから優しいんじゃない。

何度も泣いて、それでも誰かを迎えようと決めた声だった。

「性別より先に、その人自身が聞こえる声」

夜に一人で歩いていて、

「大丈夫。」

と言われた時に、

その一言だけで泣いてしまうような声。

だから、ましろの「おかえり」は挨拶ではない。

生きて、ここまで辿り着いた君へ贈る、祝福だった。