(ほたるびのいけ)
◆ 制作分類
創作工芸
◆ 概要
()によって制作された創作工芸作品。
静かな池へ広がる波紋と、
その中を泳ぐ二匹の魚を題材として制作された作品である。
春、夏、秋、冬──
四つの季節を通して、
二つの命がりを重ねていく物語が表現されている。
作品内部を泳ぐ二匹の魚は、
姿や位相を変えながらも、
再びり合い、
共に歩み続ける二つのを象徴している。
◆ 外観特性
- 樹脂内部に広がる水景表現
- 中央から幾重にも広がる波紋
- 四季を表現した四色展開
- 内部を泳ぐ二匹の魚
- 光によって表情を変える透明感
◆ 四季構成
本作品は、
春・夏・秋・冬の四作品によって一つのりを表現している。
春
りの始まり。
静かな水辺に生命が芽吹き、
新たな時間がゆっくりと流れ始める。
夏
りが最も満ちる季節。
二つの命は穏やかに寄り添い、
何気ない日々を共に過ごしていく。
秋
りが移ろう季節。
互いを想いながらも、
それぞれ異なる流れを歩み始める。
離れることもまた、
りの一部として描かれている。
冬
命は静かに位相を終え、
再びりへ還る時を迎える。
終わりではなく、
次の春へ向かうための穏やかな休息を表現している。
◆ 意匠思想
では、
別れは終焉ではなく、
りの途中に訪れる静かな変化として受け入れられている。
姿が変わっても、
共に歩んだ時間はとして世界をり続ける。
いつか再びり合えることを願い、
生命の循環そのものを一つの景色として形にした意匠作品である。
◆ 工房
()がで営む小さな工房。
生命のりや季節、
夜の静けさを題材とした創作工芸を中心に制作している。
一点一点を手仕事によって仕上げており、
同じ作品は一つとして存在しない。
◆ 制作者
ましろ(M█i█r█)
を拠点に創作を続ける工芸作家。
生命のり、
季節、
記憶、
そして誰かを想う気持ちを題材とした作品を多く制作している。
一点ごとに波紋や封入物、
色彩の表情が異なり、
完全に同じ作品は存在しない。
◆ 関連項目:ましろ/M█i█r█
◆ 制作記録
本作品は、
外界において七夕の日に制作された作品を原点としている。
「一年に一度だけではなく、
いつまでも共に過ごせますように。」
そんな願いから生まれた作品である。
外界では二匹の魚に
織姫と彦星への想いが込められていた。
ではその願いを、
のりという思想へ重ね合わせ、
姿や位相が変わっても、
再びり合う二つの命として表現している。
春は出会い。
夏は寄り添い。
秋は離別。
冬はりへの還流。
そして再び春へ。
『蛍火の池』は、
終わりの物語ではなく、
り続ける命の物語である。


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