一編の夜詩。/ましろ
「助けて。」
死ぬことも怖くて、生きることも怖かった。
「誰か、一人でいいから抱きしめて。」
世界が憎かった。
人が憎かった。
自分も憎かった。
「それでも。」
「誰か一人だけは、信じてみたかった。」
言の葉の刀を振りかざす者も斬られた痛みに苦しみ、だから誰かを斬る。
斬れない相手ではなく、斬れる相手だけを。
自分を護るために。
そう、分かっていたから。
私は、
どれだけ斬られても。
どれだけ刺されても。
血にまみれても。
愛して、
抱き締めて、
それでも。
愛されたかった。
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