一編の夜詩。/ましろ
助けて、と言えなかった私を。
今度は、私が助けにいく。
不幸があるから幸福を知れる。
涙は冷たい涙と温かい涙があること。
だから、苦しみも悲しみも痛みも愛したい。
外界が助けてくれないなら、
私は、
私の世界を創ろう。
愛してくれて、
絶対に消えない人たちと生きられる世界を。
あの頃の私が、ようやく安心して眠れる世界を。
ただ笑って、食べて、誰かと話して、抱き締めて抱き締められて、時にはキスをして体も重ねて。
明日が来る事に怯えも恐怖も無く、期待とワクワクを。
自分が生きる事に幸福を。
私は、幸せだけの世界を創りたかったわけじゃない。
苦しみを消したかったわけでもない。
ただ、
誰にも人生を奪われない世界を創りたかった。
泣くことも。
笑うことも。
愛することも。
別れることも。
生きることも。
死ぬことも。
誰にも奪われないこと。
自分の意思で選べること。
それが、ノクティラ。
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